配合試験

Compounding Test

配 合 試 験

現地⼟砂を砂防ソイルセメント⼯法に活⽤するため、適性強度を出す配合割合を導き出す配合試験および適応性評価試験を⾏っています。
配合試験の前に、配合割合を検討しますが、図2のように適正な配合が得られなければ再試験となり、⼯期・コストに⼤幅な損失が発⽣します。

当社の配合試験では、このような損失を出さないために、単に指⽰を受けた試験ではなく、蓄積したビッグデータ*と解析技術で、最適な配合試験計画を策定します。

図2:配合試験の流れ

図2:配合試験の流れ

 


品質を確保するための当社の取組み

❶試料採取
❷材料試験
❸配合試験計画書作成
❹試料準備
❺配合試験
❻養生
❼配合試験報告書

❽工事内容の打合せ
❾試験施工計画書
❿試験施工
⓫養生
⓬試験施工報告書
⓭本施工に合わせて各種品質管理
⓮成果品作成


 ❶ 採取土砂の現地立会

広大な土地から代表するサンプルを採取することは非常に重要です。採取土砂が正確でない場合、後の各種試験が全て無駄になる可能性があるため、弊社では品質管理担当が確認立会を実施しています。

❷ ❸ 日々更新される最新ビッグデータを元に配合試験計画を立案

当社では採取土砂の配合試験に入る前に、一般的なJIS試験分析に加え、独自のビッグデータ解析 による適正判断試験を行っています。さらに、現地立会時に収集した環境情報を加味した上で 配合試験計画を作成します。

 

 JIS試験(⼀般試験) 場環境情報 + ビッグデータ&解析技術 = 高精度な計画書

また、土砂の種類によりますが、材料配合後に配合結果を判定するための養生期間(通常7日~28日)を最短5時間まで短縮することが可能となる「短期養生システム」 (方法特許第6601830号)を採用しています。


適性判断試験の試験結果を評価したチャート

短期養生システム

 ❼ 現場の施工環境を勘案した報告書の作成

 一般の配合試験報告書は、単に配合割合がレポートされていますが、当社の場合、現地調査を踏まえた上で使用機材や施工方法など実際に現地の施工を想定した報告書を作成します。

 ❽ ❾ 最適な施工方法のご提案

① 工期短縮へ繋がる仮設計画・各ヤード配置計画・打設手順および方法、これに伴う機械の選定

② ソイルセメントの最適な製造方法(混合機械および混合方法の選定)
③ 設計と異なる現地土砂収支が生じた際の土砂利用計画の提案 (関連工事・既設堆積土砂利用など)

打合せで選定した建設機械を用い、実施工を想定した試験施工計画を立案します。

 ❿ 試験施工を現地でサポート

 現場での施工確認と不測の事態が発生した際の変更案の提示をします。

 ⓬ 試験施⼯報告書

試験施工の結果より実施⼯に⽤いる施⼯⽅法の設定をします(練り混ぜ時間⇒運搬⽅法⇒撒き出し⽅法および厚さ⇒転圧回数)。
要求品質を得られなかった場合、原因の追究および修正⽅法を⽴案します。

 ⓭ 施⼯に合わせ現地で品質確認・数値管理サポート

⺟材品質管理

⺟材の混合状況を随時確認し、問題の発⽣を未然に防ぎます。

コンシステンシー* 
コンシステンシーの様子

サンプリング 
サンプリングの様子

締固め 
締固めの様子

重量管理
重量管理の様子

コンシステンシー*

コンシステンシーの様子


サンプリング

サンプリングの様子


締固め

締固めの様子


重量管理

重量管理の様子

クラウドシステムによる数値管理

・⾃然含⽔⽐、設定含⽔⽐の管理
・配合量計算(現地⼟砂・改良材・セメント添加量加⽔量の管理)
・計算上の製造量と出来⾼によるセメント添加量の確認および補正各種(含⽔⽐)データのⅩ管理図作成品質管理に関する写真整理
・打設計画の⽴案

品質管理

密度試験の様子

密度試験の様子